秘すれば・・
秘さざれば 美なるべからず
とは、世阿弥が風姿花伝の中で語っている言葉、それは、隠していなければ美しいものを表現することはできない、ということ。逆に言えば美しいものは常に隠れている・・ということであり真実とはいつも隠れていて、その真実の表面には絶えず異なった現象がついて回っているんだとずいぶん前に教えられた。そんなことを基本に考え想像しているうちに、ひとつのものごとをあっちの方向こっちの方向からと考えるようになってしまった。
仮に今あなたに起こっていることや抱えている問題のなかにもかならず隠されている真実があるはずだ。その核心に近づくまで一枚また一枚と薄いベールをはいでいく過程、それがヒーリングの持つ特有のおもしろさでもある。
私がこの仕事を続けている理由はそこにあるんだと最近つくづく思っている。クライアントさんの表情が変わる瞬間、内面から湧き出してきた今まで隠れていた真実の表情を垣間見た時に、人は美しいな・・愛おしいな・・とつくづく感じる・・て、もちろん恋愛感情はございませんっ!
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