たくましい犬
うちにはタツという名の番犬がいる。縁側で大きな耳をそば立て、琥珀色の目で周囲を見回し、ツンとした鼻でにおいを嗅ぎ、我が家に来た人には吠えて知らせる。でも散歩で外に行った場合は一切吠えない。しっかりと番犬としての自分の仕事、役割を知っている。もとは千葉で保護された野犬、5年前にネットで見つけ一目惚れしたので現地に行き保護団体からもらい受けた。和犬と洋犬のハイブリッドで柴犬を一回り大きくして足が洋犬のように長い理想的なスタイルだ。
最近は外犬が少ない、家族だからとか、外じゃ寒いだろう暑いだろうさみしいだろうとかであたりまえのように家の中で飼っているようだが、ようは外で飼っていて吠えると苦情が来るというのも理由にある。
うちの近所でも外で飼われている柴犬が何匹かいるが、夜よく吠える。でもそれは何か異常があることを知らせている吠え方だとわかる。何せカモシカが庭にあらわれたり、タヌキもキツネもハクビシンも現れる。その声を聴くと外敵から守ろうとするあたりまえの仕事をしてくれるありがたい存在だと感じ安心する。丈夫でたくましく野生を感じさせる犬それが理想だなとつくづく思う。
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